ヘルメット

ヘルメットの種類

ヘルメットにはいくつか種類があります。

良く分からない場合はフルフェイスを選んでおけば、運転で困る事はありません。

名称  外観 メリット
デメリット
フルフェイス fullface.jpg 頭部全てが覆われていて雨/砂/虫などの対環境性能、対事故の性能は最強。寒さにも強く、球体状のため風にも強い。走行性能においては万能。
値段が高い。バスケットボールほどの大きさがあり持ち運びや保管は不便。小さい声では通らない/聞こえないことが多い。自分の息でシールドが曇りやすい。
オープンフェイス
ジェットヘルメット
略:ジェッペル
jet.jpg 開放感が味わえるのに防御があるバランス型。風が入ってくるので涼しい。被ったまま飲み食い喋りが出来るのも強み
あご回りの防御が無く顔面損傷の恐れがある。真冬の風が顔面に直撃するため風邪マスクやネックウォーマーなどで口周りの保護が推奨。走行風が入り乱れるため高速走行すると風や音がやたら気になる。雨にはやや弱い。シールドが標準装備ではなくオプション扱いのモデルも多い
システムタイプ
フリップアップ
system.jpg チンガード(あごガード)を上げるとジェット、下げればフルフェイスとなり、状況に応じて使い分けができて便利。対環境性能はフルフェイスに匹敵
あごのガードは丈夫な作りではないため対事故性能はジェットタイプ同様。構造が複雑で部品点数も多く故障しやすい
ハーフタイプ
おわん型
半キャップ
halfcap.jpg やたら安い。小さいため持ち運びやメットインへの収納では便利
直撃する風や虫や砂。もちろん雨や雪はしのげない。対事故性能がほとんどないので、転倒の恐れがある初心者ほど避けて欲しいモデル
オフロード



オフロード
シールドタイプ
off.jpg 土泥走行に特化したタイプ。ゴーグルの使用が前提ではあるものの自分の息で視界が曇りにくく、帽子のツバ(バイザー)が泥を弾き、尖がった口部が顔面を泥にうずめても呼吸を確保してくれる。顎周りが広いおかげで呼吸が荒れても息がしやすく脱着も楽。対事故性能も高いフルフェイス級
ゴーグルとメガネとの同時装着は不可。ゴーグル脱着を何度も行う市街地走行では煩わしい。バイザーが風を受けてしまい高速走行は不得意。ゴーグル以外の部分は飛来物が意外と飛び込んでくるため雨もきつい
offsheld.jpg オフロードヘルメットを市街地で日常使いするためのタイプ。ゴーグルではなくなったため、脱着の煩わしさから開放されメガネもOK。短く設定されたバイザーと合いなり風の影響を受けにくい。雨風もしのげるので万能性は高い
本格的な土泥では広い顎部が仇となりシールドの裏から汚れてしまい視界不良にないやすい。オフロードではハードに走らないライトユーザー向け。シールド面積が広いため自分の息で曇らせてしまうため別途曇り防止対策が必要。ピンロックというオプションの曇り止め装備が欲しくなる

※シールドとは、視界周辺をを保護する透明なプラスチックのこと。

フルフェイスの有用性


ドイツの研究者がフルフェイスで頭部をぶつけた327件の事故を調査して、頭の中でもどこに当たったのかを調査したものです。
impact_locations.jpg


左右で分割されているため、統合したものがこちら。
Helmet Impact Zones.png

アゴに着目すると、左右あわせて全体の34%もヒットしていることが分かります。1/3をも超える高い確率で、運が悪いとジェットヘルメットでは万全ではないということをを数値が示している例です。

半キャップおわん型の場合は目よりも上の半分は防御できると考え計算してみると、38.2%しかヘルメットに当たってくれません。残りの61.8%で直接頭に何かがあたる事故になるといえるわけです。

ジェットヘルメットで比較的、打ち所が良い人の画像を収納して置きます。気になる人はクリックしてください。
TheWreck.jpg この人もフルフェイスだったら顔面は無傷だったと思われます。

法律上のヘルメットの規定


日本におけるオートバイに使用する乗車用ヘルメットの法的基準は、道路交通法により以下の様に定められています。

道路交通法 第七十一条の四
1. 大型自動二輪車又は普通自動二輪車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転し、又は乗車用ヘルメットをかぶらない者を乗車させて大型自動二輪車若しくは普通自動二輪車を運転してはならない。
2. 原動機付自転車の運転者は、乗車用ヘルメットをかぶらないで原動機付自転車を運転してはならない。
(3〜5.省略)
6. 第1項及び第2項の乗車用ヘルメットの基準は、内閣府令で定める。


内閣府令(道路交通法施行規則第九条の五)乗車用ヘルメットの基準
1. 左右、上下の視野が十分とれること。
2. 風圧によりひさしが垂れて視野を妨げることのない構造であること。
3. 著しく聴力を損ねない構造であること。
4. 衝撃吸収性があり、かつ、帽体が耐貫通性を有すること。
5. 衝撃により容易に脱げないように固定できるあごひもを有すること。
6. 重量が二キログラム以下であること。
7. 体を傷つけるおそれがある構造でないこと。

これだけなら、工事用や自転車用、テレビで良く見る芸人が被るスポーツ用ヘルメットも、乗車用ヘルメットとしての条件を満たす可能性があります。

しかし!

取締りを行った警官次第ではノーヘルとして切符を切られる可能性があります。

その理由はまず、消費者安全法でバイクの乗車用ヘルメットとして販売・陳列して良いのはPSC規格のテストを通過した、PSCマークが貼られたものだけと定められています。

つまりPSCマークがついていれば、道路交通法の定める乗車用ヘルメットの条件は満たしている証明付きのヘルメットだと胸を張って言えるわけです。

ただし、この乗車用ヘルメットの区分方法(PSCマークの有無)は、商品を買う人の安全を守る・騙さないようにするための販売者側への規制であり、メーカーを信用して買い物が出来るようにするための消費者保護の法律であって、道路交通法による取締りとは一切関係ありません。

しかし、このややこしい話を、勘違いして覚えている警官に対応されてしまい、PSCマークの有無だけで乗車用かそうではないのか判断されるなど、その場ではウマく丸め込まれてしまいノーヘルとして切符を切られる危険があるということです。

そして、もし本当に切符を切られたとなると、取り消しさせるのはものすごく大変です。

まず最初に行うのが、その時単なるノーヘルではなくPSCマークがないもののヘルメットは被っていたと証明すること。
(切符には乗車用ヘルメット着用義務違反としか記録が残らないため)

そして、PSCマークが無いそのヘルメットでも乗車用ヘルメットとして十分な性能があり、その時きちんと被っていたことを自分でどうに証明するための刑事裁判を始め、無罪を勝ち取らないと取り消しにまではたどり着けません。



厳密に言えば取り締まる側も乗車用ヘルメットとして十分ではないものを被っていたという証明が必要ですが、警察側(検察側)は個人的には懐が痛まないのに対して、こちらは時間と労力と交通費と弁護士費用を払って争うことになり、もし勝利できたとしてもコスパが悪すぎます。

そんなグレーなことをわざわざしなくても、ホームセンターで3,000円で売っている半キャップにしてしまえば、無駄な争いを回避できる上に、日本の規格を通過したまともな乗車用ヘルメットを被ることで安全性が高くなりますし、毎回毎回警官に止められる/止められはしないかという心の煩わしさからも開放されますから、普通の人はなんとなく・知らないうちに回避の道を選んでいるのが現状です。

それでもPSCマークの無いヘルメットを被り続け、無駄な刑事裁判やりたいのならどうぞ。

125cc制限のあるヘルメット


半キャップの裏側に良く書いてあるシールの文言です。

道路交通法上では、そのヘルメットで何ccに乗っても違反にはなりませんが、メーカー側は「高速道路での事故に関しては何があろうとも一切保障しない」という意味で付けられています。

こちらについても、上記の工事用ヘルメットの問題と同じく法律が古くあいまいなので、もしかしたら将来改正されるかもしれません。


ヤマハと中国製(メーカー不明) マルシン(日本製)とRZO(中国製)

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  • 最終更新:2015-02-11 20:03:57

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