プラグの点検・焼け具合

まず、プラグを外す時の注意点から。

  • プラグコードは引っ張らないで、必ずプラグキャップを引っ張ること。
  • プラグの穴(プラグホール、エンジンヘッドの穴)に、異物が無いことを確認してからプラグを外すこと。
  • やけどしないように、エンジンがある程度冷えてから。

エンジンを分解することなく、燃焼室の内部情報が得られる唯一無二の方法がプラグ点検です。
エンジンの調子が悪い場合は、まずプラグを見て燃焼具合がどういう方向に悪いのか判断し、その悪い方向に向ってしまう原因を取り除くのがトラブルシューティングの基礎となります。

プラグの焼け具合・消耗度を確認

見るべき点は、いくつもあります。何はともあれ新品の状態を覚えましょう。

新品と比べて形が変わっていれば、それが消耗した部分と言うことです。
基本的には中心電極・L字電極ともに「角」から減っていきますので、消耗すると角が丸くなっていきます。
角が丸くなるとスパーク距離が遠くなるので、電気はより近い場所を求め別の位置でスパークするようになるか、火花が飛びにくくなります。

焼け具合については、正常な焼け具合を狐色なんて言う人もいますが、外側金属、碍子、中心電極、L字電極の4箇所でそれぞれ焼け具合が違うものなので、全体が狐色になる事はめったにありません。

プラグは適正な燃料と温度で燃焼が起こっているならば、自浄作用が働いて碍子付近はキレイに保たれます。
外側のねじ部金属はとても熱が逃げやすい部分なので自浄作用は発生しにくく黒くススが残るのが正常です。

新品のプラグ 正常な焼け具合
sparks.jpg 良好な焼け具合プラグ.jpg
中心電極・L字電極ともにキレイな角がある 中心電極:白っぽい茶色で均一に焼けている
碍子:白っぽい茶色で膜やツブツブが無くキレイ
L字:根元に向かうにつれて黒くなる
外側金属:乾いた状態の黒ススで凹凸はない

正常ではない焼け具合

正常に焼けていない場合は、何かしらの理由があります。

点火が早すぎる、圧縮が高すぎる、冷却が不足、燃料が不足、空気が多すぎる、プラグの熱価が低すぎる、2ストの場合はオイルが少なすぎる、のいずれかが該当するとプラグの焼け具合は「焼け過ぎ」になります。

これとは反対に、点火が遅すぎる、圧縮不足、過冷却、燃料が多すぎる、空気が不足、プラグの熱価が高すぎる、2ストの場合はオイルが多すぎると、プラグの焼け具合は「くすぶり」になります。

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焼け 状態
焼けすぎ 表面がまっ白か灰色、または焼け色がほとんど付かない無色。特に碍子表面にツブツブや、焼きつき皮膜が発生している場合は注意。
本来は焼ききって排気ガスとして排出するはずの粉末のススが、高温すぎてパウダーコーティングされて、デポジットとして残ってしまう。コーティングされると排熱できなくなりさらに燃焼温度が上昇し、最終的にはプラグ電極やピストンが溶解して壊れる。
くすぶり 碍子・中心電極・L字電極も黒いススで覆われる。当然ピストン上面や、吸気排気バルブにもススが付着して、密閉不良が発生しやすくなる。ススが濡れていてオイルっぽい場合は、未燃焼ガスやオイルが液体として残った事をあらわしている。スス(カーボン)は通電性があるため、あらぬところに火花が飛んでしまい始動不良などの不調の原因になる。

プラグ発火部が、最適温度範囲をはるかに越えて過熱されると、正常な点火時期より前に混合気に着火してしまうブレイグニッションが発生する事があります。

セッティングを出す時は、くすぶりの状態から徐々に改善していく方法を取れば、エンジンが焼きついて壊れるのを防げるので、万人にお勧めできる方法です。

  • 最終更新:2015-03-04 12:46:44

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