プラグの消耗

スパークプラグは消耗品です。

スパークプラグがどうして消耗するかと言うと、火花が飛んだ時の熱(と衝撃)に電極金属が耐えられず、ちょっとずつ溶けたり蒸発したりして失われてしまうからです。

1回や2回のスパークではたかが知れていますが、1億回とか10億回も回数を重ねると、誰の目にも分かるほど徐々にですが電極が減ってきてしまいます。

中心電極が減っている例 中心電極消耗例.jpg

この写真のように電極が減ってしまうと、火花を受けるL字電極との隙間が広がって、この空間には火花が飛びにくくなります。
火花を作っているのは電気ですから雷と同じ理屈で、最も距離が短かくて楽に飛べる経路を勝手に探し始めます。(抵抗が低い場所を選んで進む電気の性質)
プラグの消耗と火花.jpg

本来スパークする場所は図の1から2の範囲ですが、電極が消耗するにつれてスパーク位置が変わってきます。
図の1と2を比較すると、2のほうが明らかに近いので、この図のプラグの場合スパーク位置は2で多く飛ぶようになります。

2の位置もいずれ消耗してくると、3のほうが距離が近くなるためスパーク位置が3に移行します。
3番からさらに消耗が進行すると、3よりも4のほうが距離が近くなるため、あらぬ方向に火花が飛ぶようになります。4と5では距離は同じなので、4がススで汚れたりして飛びにくければ5へも飛ぶようになります。

このように、電極の消耗によって火花発生位置が変わってしまい、安定した火花が得られなくなったら、プラグは寿命です。

そして、図の5の経路で火花が飛ぶようになったダメプラグの動画がこちら。
動画作成者様に感謝。こんなマニアックなネタ普通は動画にしません笑

火花は燃焼室の中心に近いほど燃料への着火性が良いので、1~2の間でスパークしてくれている分には問題ないのですが、3・4・5になるとスパークの位置が中心から遠のいてしまうので着火性が悪くなります。

このような状態では想定されているよりも端子間距離が遠くなっていますので、どうしても火花が弱くなったり、何回かに1回は火花が出ないなんてことも多くなります。

特に4・5は、着火できてもプラグ自身が燃焼の連鎖反応を邪魔して障害物となる位置での着火となり、未燃焼の燃料が大量発生してしまい極端にバイクの調子が悪くなります。

症状としては、高回転でのフケが悪くなったり、アイドリングが妙に安定しなかったり、始動が困難になったりします。



プラグ交換の目安

二輪の場合、大雑把にメーカーが推奨している交換時期は、走行距離が3000~5000kmです。

同じ型番のプラグでも、四輪自動車で使う場合の換時期は15,000~20,000kmとされますが、使うエンジン回転数が圧倒的に高いバイクでは致し方ないです。(四輪自動車は加速4000~5000rpm、一定速度走行で2000rpmぐらいです)

特に原付の場合は、パワーバンド(7000~8000rpm以上)で走行することが多いので、どうしても寿命は短い傾向になってしまいます。

お金に余裕があれば、トラブルを未然に防ぐと言う意味も兼ねてメーカー推奨の交換時期を守るのがもちろん良いのですが、車なら2万キロも持つプラグですから、もうちょっと使えるんじゃねーか?と思うのが人というもの。

そこで、実物のプラグを見てまだ使えるかどうか判断しちゃいましょう。

消耗度の判別


実際に火花を飛ばして、その様子を見る

知識も経験ない人にとっては、もっとも分かりやすい判別方法です。

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  • 最終更新:2015-03-01 16:27:52

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