プラグの型番

プラグに刻まれている商品番号:型番には意味があります。

交換する時は、基本的には今ついているプラグと同じ型番のものを使用してください。

ネジが合うからと違う型番のプラグを差し込んでしまうと、組み合わせ次第では一発でエンジンをお釈迦にする可能性があります。


プラグの部位

スパークプラグ見本BPR5ES プラグ部位名称.jpg

NGKプラグ


BPR5ES-11を例にしています。

B P R 5 E S -11
プラグレンチのサイズ 先端形状 内部抵抗 熱価 ネジ部の長さ 電極素材・形状 その他・火花ギャップ
B=21mm P=絶縁体突出し Rあり=抵抗あり 数値大=放熱大 E=19mm S=標準:鉄 なし=
隙間0.8mm
C=16mm U=ネジ部に沿面・セミ沿面 Rなし=抵抗なし EH=19mm半ネジ IX=イリジウム 11=隙間1.1mm
D=18mm M=小型   数値小=放熱小 H=12.7mm P=プラチナ 英字=特殊タイプ

プラグレンチのサイズ

プラグ型番の最初の1文字目は、ナット部のサイズを表しています。

Bなら21mm、Cなら16mm、Dなら18mmのナット形状になっていますので、それに合うレンチを用意しましょう。

ただし、これらの21・18・16mmというサイズは、通常のネジ(ボルト&ナット)では使われることのない特殊サイズなので、よくある工具セットには含まれていない事が多いです。
(B=21mmは工具セットのおまけとして入っていることもありますが、C/Dサイズはセットには含まれているほうがレアです。)

また、バイクのエンジンはギリギリまでサイズを小さく作られているためプラグ穴(ホール)が狭く、通常のソケットでは肉厚すぎて入らなかったり、エンジンとフレームの隙間が狭くて、市販されているプラグレンチではどうやっても差し込めない・回せない、何とか回せたとしてもプラグがせり出してきた分のスペースが無く、プラグを抜くことがどうしても出来ない場合があります。

そういう時は車載工具に含まれる純正プラグレンチでなら必ず回せるように作られていますので、もしもの時のために車載工具は捨てずにとっておくことをお勧めします。

車載工具.jpg

※車載工具が特殊な形状をしている場合は、通常のプラグレンチでは回せないかもしれないと警戒しましょう。

先端形状

電極部の形状を表しています。一般的には変更しません。

小型のエンジン用に突き出し量を抑えたプラグ、特殊な条件下での使用を前提にしているプラグが、ちょっと変わった形の指定プラグになっているという程度の認識で良いと思います。

先端形状を無理に変更してしまうと、エンジン内部の部品に当たってしまい壊れる可能性がありますので、変更時は特に注意しましょう。

プラグ先端形状.jpg
  • 左が普通の形状


内部抵抗

良い火花を作るという点においては、抵抗は邪魔者でしかありません。

しかし、別の見方をすると、プラグは短時間の間に電気を遮断・通電を繰り返す装置であり、どうしても電気の揺れが発生します。もちろん電気が揺れれば周辺には電磁誘導により電磁波が発生します。電子工作に詳しい方ならノイズといったほうが通りが良いでしょうか。

電子機器は少ない電力で高度な機能を実現する優秀な機械ですが、その少量の電力をノイズで揺らされると機械が間違った判定をしたり、電気が流れては困る場所に磁力の揺らぎで電気が流れてしまい、誤作動を起こすことがあります。

その対策と言うことで、基本的には抵抗入りのものが標準装備となっています。

およそ2万ボルトになる電圧に対して、この内部抵抗は5kΩ程度の小さな物ですから、バイクでの一般走行においては違いはまったく感じられませんので、特に理由が無いのならば内部抵抗付きが推奨されます。


熱価

プラグの熱の逃がしやすさを表した数です。
数字が大きいほど熱を逃がしやすく、小さいと熱がこもりやすくなります。

エンジンヘッドに接触するのはプラグのネジ部ですが、そのネジ部に碍子がどれだけ密着しているかで、放熱量を調整しています。

熱価.jpg

ただし、この熱価でコントロールできる温度はたかが知れていて、あくまで微調整。

本格的に燃焼温度がおかしい場合は、まずその不具合を取り除かないと熱価をいくら変更しても効果はありません。

ネジ部の長さ(リーチ)

プラグの長さが標準より短くなる分には、直ちに壊れる事はありませんが、火花発生位置が燃焼の中心から遠ざかってしまうので着火性の低下を招きます。
また、短くなって出来た空間では燃焼しづらいため、カーボンが溜まりやすくなります。あるいは長すぎても燃焼の死角が出来てしまいカーボンが溜まりやすくなります。

カーボンは鉛筆やシャーペンの芯と同じく通電性がありますので、放っておくとあらぬところに火花が飛ぶようになってしまい、安定した火花が得られなくなってしまいます。
プラグリーチ.jpg
標準より長いプラグを差し込むと、着火位置がより燃焼の中心へ近づくことで着火性の向上と、エンジンヘッド内の容積が小さくなることで圧縮比の上昇が期待できます。

ただし、長すぎるとピストンやバルブと衝突してしまい、一瞬でエンジンがダメになってしまいますので、プラグの長さには十分に注意を払ってください。

電極素材・形状

ノーマルプラグはS。イリジウムはIXとなります。また、電極の形状が特殊な場合もここに英字が入ります。

BPR5ES をイリジウムにするとBPR5EIX になります。

ただし、一般的なイリジウムプラグは中心電極はイリジウムで高耐久ですが、L字の外側電極は鉄であり寿命はノーマルプラグと同じです。(NGK公式発表)

本当の高寿命プラグは、中心電極がイリジウムでさらにL字電極がプラチナで出来ている、イリジウムMAXプラグシリーズになりますのでご注意下さい。

なお、BPR5ES をイリジウムMAXにすると BPR5EIX-P になります。

その他・火花ギャップ


ハイフン(-)より後ろに数字がある場合は、中心電極とL字電極の隙間距離(火花ギャップ)が指定されています。
-11なら1.1mmの隙間です。

型番で隙間の指定が無い場合は、0.7mm~0.8mmで使用することになっています。


また、一部の特殊なプラグの補足記号として英字が入る場合もあります。

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  • 最終更新:2015-03-01 16:24:07

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